外資系の医療機器メーカーは年収が高めなため、とびつく新卒者や転職者が多いです。
かくいう私も何度か誘惑に負けそうになったことがあります。
同じ働くのなら年収が高い方がいいに決まっていますからね。働く側も労働時間を提供しているのに、対価としてもらえる給料が低かったらモチベーションも上がりません。
では、なぜ私は未だに外資系の医療機器メーカーへ行かずに、医療機器商社で働いているのか。
それは高い年収に伴って要求される仕事のレベルが高かったり、毎年安定して結果を残せなかったら高い年収を受け取れない、といったリスクがあるためです。
なので、今回は外資系の医療機器メーカーに焦点を当てて記事を書いていきます。
外資系の医療機器メーカーへの就職、転職を考えている人の参考になるよう述べていきますので少しお付き合いください。
外資系の医療機器メーカーの年収は高い
外資系の医療機器メーカーは例外なく年収が高めに設定されています。
新卒でも年収500万はほぼいくところが多いです。
新卒で年収500万といったらもうウハウハですよ。サラリーマンの平均年収は450万くらいなので新卒なのに平均オーバーですし、だいたい月給20万くらいでボーナス込で年収350万~380万くらいが大多数なので優に超えています。
とにかくお金が欲しい、仕事は辛いのが当たり前だから我慢できる、そういって外資系に乗り込む人は多いです。しかし、外資系に入社してそのまま勤務している人はほとんどいません。
大体、転職を繰り返すことになります。キャリアアップのための転職なら年収もそう下がらないでしょうが、外資系医療機器メーカーへいくと最初の給料が高いので転職すると年収が下がるケースもあります。
お金欲しさに目がくらみ外資系の門をたたくことはダメとはいいませんが、生半可な覚悟ならおすすめはしません。
外資系の給料の特徴としてはインセンティブが高いことです。
つまり、営業成績をあげればあげるほど給料が高くなるということです。
毎年右肩上がりで数字を達成すればこんなに美味しい条件はないのですが、医療機器の営業ではそうもいきません。
大型医療機器メーカーの営業になったものなら、医療機器の更新頻度は7年~10年以上になるのでそんなに頻繁に買ってもらえません。
しかも大型機器メーカーは外資系、国内メーカーと非常に多くのメーカーとの競争が待っています。国内メーカーは値下げ対応が比較的緩いのに比べて外資系の財布の紐は非常に固いです。つまり、競争に負ける可能性が高いです。もちろん全部ではないですが、基本的な特徴としてそういう性質があります。
競争に負けるという事は自分の成績にもならない。成績があがらなければ給料もあがらない。
インセンティブに比重がある会社だと給料が上がらないと同時に翌年の税金の支払いも厳しくなります。
スポーツ選手のようなものです。今年はタイミングもよくかなり営業成績がよくて給料が高くなったとしても翌年同じような成績をあげなければ、税金は前年の給料に対してかかってくるので高くなります。
翌年も良い成績をあげなければ税金の支払いで給料の大部分をもっていかれてしまう、という可能性もでてくる訳です。
外資系の医療機器メーカーへ転職した人は安定のある会社へ行きたいと愚痴をこぼし始めます。隣の芝は青く見えるとはこのことで、高い年収に踊らされて転職したのに前にいた給料が低いが安定的であった会社に戻りたいというのです。
以上から、安定性を求める人は外資系の医療機器メーカーへ行くのはおすすめしません。今は大手企業も早期退職募集をかけているなど、どこも安定性が損なわれていますが、中でも外資系は安定しません。外資系へ行きたいなら、理解しておかなければいけない部分になります。
外資系の医療機器メーカーは離職者が多い
転職会社の求人を見ているとわかるのですが、外資系の医療機器メーカーは常に人を募集しています。これは何を意味するのかというと、人の入れ替わりが激しいことを意味しています。
長期間、求人サイトを見ていないとわからないことになりますが、私はかれこれ5年以上も求人サイトを確認しているので、「あー、ここのメーカーまた募集してるよ」くらいはわかります。
あと、外資系医療機器メーカーは入社すると研修期間があるのですが、けっこう厳しいことで有名です。
学習の量と質の両方で高いレベルを求められます。某メーカーでは、研修期間中に求められるレベルに達しなかったらクビにするというケースもあります。
外資系にかかわらずな面ではありますが、想像するに高い年収設定をして沢山の求職者を受け入れる→採用してふるいにかける→残った人はひとにぎり→その中で営業成績をあげれなかったらまた解雇→大量採用、というサイクルではないかと考えます。
高い年収でホワイトだったらみんな入社したいですし、入社したらしたで辞めませんからね。
まとめ
以上、外資系の医療機器メーカーの年収や、特徴について述べてきました。
別記事でも触れていますが、とにかくお金欲しい、若いから勝負したい、ということでしたら外資系はおすすめします。安定志向があるけど高い給料は欲しい、入ったらやってけるかな、といった甘い考えで外資系を考えている人は少し立ち止まった方がいいと私は考えます。
医療機器のメーカーは国内メーカーでも待遇の良いところはあるので、一概に外資にこだわらなくてもいい業界という認識を持ちましょう。
主にダイエットについてブログを書いている「よしお」です。誰でもできる簡単ダイエットしてます。「日常にさりげなく」を軸にダイエットをします。泥臭いダイエット日記です。